【熱い!】オーガニック100%奇跡の木モリンガへの思い
2016/03/15
天草モリンガファーム代表四方田さんは熊本天草の美しい海や自然を残すために、NPOの環境保護活動に20年以上にわたり熱心に取り組まれています。
前職はカメラマン!と農業とは無縁だった四方田さんが何故モリンガ栽培だったのか?聞いてみました。
栽培のきっかけ
四方田さんは、今の農業は相変わらず農薬や化学肥料を使った農作物ばかりで、それらが海にも流出し、自然に大きな影響を与えていることを大変危惧されていました。
以前から、地球にも、人にもやさしい農作物はないかと探されていた折、セブ島のご友人の紹介で、考えていた条件にぴったりあてはまる理想的な植物と出会われました。
それが、世界最古の伝統的医学療法「アーユルヴェーダ」(アーユス=生活、ヴェーダ=知恵)においても5,000年以上の歴史のあるインド原産のハーブ(薬草)「モリンガ」でした。
考えていた条件とは以下のようなことでした。
- 無農薬・無化学肥料で育てられ、地球に優しく、海を汚さないが、病気・害虫・イノシシ被害等にも強い。
- 長い歴史があり、人間の身体に良いと実証されている。
- 国内では珍しく商品として競争力がある。
- 高齢者もできる比較的簡単な作業で、手がかからない。
- 早い時期から収穫が期待でき、田舎の町の収入・産業と成り得る。
当時、モリンガは日本国内ではほとんど知られておらず、栽培方法の知識も皆無でしたが、「確かなモノならなんとかなる」という思いで、2006年3月に「天草モリンガファーム」を6人の協力者とともにスタートされました。
育て方は比較的簡単だとはいえ、気候の異なる地域の植物ですので、失敗を重ねながら、なんとか栽培方法を確立されたのは、実に3年後だったそうです。
現在の取り組み
現在は10数名のグループで農業経験者以外の方も四方田さんの指導のもと栽培に取り組まれています。
知的障害者施設の方々や地元の農家さんの協力も得て栽培面積、収穫量とも年々増加しているそうです。
2010年から四方田さんの母校でもある大矢野町の小学校の協力でモリンガ茶による飲用やうがいが行われています。
インフルエンザや胃腸炎に感染する子供たちが他の学校と比較すると非常に少ない、大人も花粉症や便秘、二日酔いなどの症状の改善が見られるとの結果がでているそうです。
上天草大矢野町の特産物指定を受け、道の駅サンパールでは地元の野菜と並んで販売され、町のホテル内のお茶、飲食店のメニューと町を挙げての普及活動がすすめられています。
これからの取り組み
現在、熊本、宮崎、長崎、福岡などで四方田さんの教えを受けた皆さんが、栽培に従事されています。
それ以外のこれから栽培を考えてる地域にも要請があれば、積極的に技術指導や研修活動に赴きたいそうです。
また、地元の耕作放棄地解消のためのモリンガ栽培も計画されています。
モリンガを自宅で育て、毎日の料理に活かして欲しいとの願いから、通販で種と栽培簡単キットを販売され、自家菜園での育て方を伝授されるそうです。
すでに、長野県短期大学小木曽先生の「モリンガの活性酸素を除去する働き」、徳島大学柏田先生の「モリンガのフラボノイドによる抗酸化作用」なのど研究論文発表がありますが、今後は機能性表示食品(科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品)認証に向け、大学との共同研究をすすめられるそうです。
ヨーロッパではモリンガはすでに定番で、得にドイツでは医師が推奨していることもあり、誰もが知っているそうです。
今以上に、国内外の認知度が上がり、需要が増えれば、ウガンダやマダガスカルが産業として確立できたように、貧しい国の収入源として栽培する国が増えることも期待できます。
まとめ
四方田さんには、経営者にありがちな「これでひと儲け」「それは企業秘密」のような考え方は微塵も感じられません。
「素晴らしい植物の恩恵を共有し、未来の子供たちに環境の大切さを伝えていくのが使命!」「一緒に本物のオーガニック100%「モリンガ」を広めていきたい!」そんな熱い!思いだけがひしひしと感じられました。